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北海道の鱒と野の花

釣り竿とは一方に釣り針を、もう一方の端に馬鹿者をつけた棒である

サルビアの花  

出張の帰り道はショコツ川に沿った273号線。
横目での確認ではあるが、ちょうど良い水量に見えた。
勿論、川に着ける事もロッドを出すことも出来ない。

出張先で見事に咲いていたサルビアの花
原産地はブラジル
花言葉は色々ある中で、「燃えるおもい」がぴったりだろうな。

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相沢靖子さん作詞、早川義夫さん作曲の唄 「サルビアの花」
早川義夫さん本人もいいが、学生の頃の深夜放送で初めて聴いた「もとまろ」がいい。
高校生の時は深夜放送を聞く習慣がなかったおいらは、大学生になってからという遅咲きだった
カラオケで歌うには当然、早川義夫さん本人のバージョンだね。
早川さんはジャックスというグループを組んでいて『時計を止めて』という隠れた名曲もあった。

「サルビアの花」は、映画「卒業」のダスティン・ホフマンのような勇気を持ち合わせなかった男が、
大好きな女性の結婚式を見届け切れずに、過去に向かって逃げ帰って行くという情景が浮かんでくる。




この歌をレコーディングするために結成したという女子大生グループだったが、
透き通った声の中にも大人の哀愁を感じる歌声だ。

そろそろ夏の釣りですか・・・  

またまた、バラシ癖に悩む釣りになってしまった。
5時に到着したものの、1kmもない区間に8人程の先行者。
これだけのプレッシャーだから、食いが浅いのだろうな。

撮影できたのは。ゆったりした流れから出てきたこの一匹だけ。
虹鱒

流れの中でかけた魚はスピードのある走りとジャンプを繰り返し、ついて行けなかった。


時折ヒゲナガが飛び交っていたのだが、鱒たちは釣り人の気配に慌てず騒がずといったところか。
ヒゲナガ


ヨツバヒヨドリが咲き始め、夏の釣りへ移行する時期になってきた。
よつばひよどり


明日から一週間、興部・紋別方面に出張することになった。
いい川がたくさんある地方へ仕事で行くのは辛いものがある。

豊平川水系は沈黙のまま  

十勝のニジマスと充実した時間を過した翌日、当たりフライを試しに近場の川へ行った。
近場といっても30km程先、豊平川水系である。
去年の8月、4番ロッドでは限界に近いサイズが出た川だ。
行けば、一匹は出てくれる川でもある。


十勝のニジマスに大評判だったフライで釣り下る。
所々、エゾノシロバナシモツケが咲いて、夏を告げていた。
P1030121.jpg

一度もアタリがない中、腰にビクを下げたエサ釣りの方に追いついた。
驚かさないようにタイミングを計って、大きな声で「こんにちはー!」
少しばかりびっくりした様子で、挨拶が返ってきた。
ぶどう虫をエサにしているけれど、さっぱりダメだとのこと。

この川一番のポイントをしつこく流したものの
フライのおいらも、さっぱり駄目だ・・・!


戻りはドライで釣り上がる。

シロツメクサ

結局、何の反応も感じとることができなかった。
魚がいないから反応がないのか…
フライを見切られて反応しないのか…

う~ん…! 難しいもんだなぁー 


「魚釣りという病気は死ぬまで治らない難病であると共に、
          人生と言う難病を治療する特効薬でもある」 ~ ロイ・キリーク ~


まぁ・・・そういうことです 


十勝の虹鱒に我を忘れ…  

先週一匹たりとも捕れなかった十勝の川、雪辱を期して躊躇なく170km先へ向かった。
駐車場所に到着し準備をしていると背後に気配を感じ、振り向くとエゾシカがこちらを凝視している。
まさか、おいらを雄鹿だと思って見つめている訳じゃないだろうな。
もしかしてだけど…♪もしかしてだけど…♪ ドブロックの歌が頭の隅に浮かんできたけど…
釣り師のおいらに惚れるのは止めときな!
ラインを引き出すリール音で、雄鹿ではないと気付いたようだ。
良かった!体をすり寄せてこられたらどうしよう…などど思うほど見つめられていた。


鹿

さぁ! 準備完了。 絶対に十勝レインボーを撮影させてもらうぜ!
意気揚々と川へ向かう。
今日は、開高さんの言う『悠々として急げ!』の姿になっているかもしれない
何てたって、当たりフライは分かっているしバーブを潰していないのを用意してきている。
『ふっふふ…』と、心の中は自信と余裕の高揚感が湧いてくる。


さて…結果から言うと、その余裕の高揚感は1時間もすると焦燥感へ変わっていった。
さらに1時間後、やっと伝わってきたニジマスの感触もジャンプ一発でハズレ!!
先週のバラシ癖か!? 気付かぬ内にバーブレスのフライへチェンジしていた!

ようやく初対面できたのは、スタートして4時間後だった
ニジ
そのファイトは、ずっしりとした重さのスピード感で一回り大きい魚体を想像したほどだ。
そしてここから、先週の不完全燃焼を晴らす連発が始まり、至福の時間を過すことができた。
川を教えてくれたyusukeさん、フライを教えてくれたシュガーさん、ありがとー!

黒点が多い、おいらの好きなタイプ
ニジ2

ダム湖からの使者と思われる尖った体型のオスは銀白色
虹4

ライズしていた近くを流すと2回目で出てきた
いつも定位している場所を表す体色
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流れの早い深さのあるポイントで咥えてくれたのは、青みがかった銀白色
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その上流側の流れは早いが浅いポイントではこの体色
虹
光の入り方で色の出方は多少違うにしても、生活圏を想像させる体色の違いも面白いものだ。

サイズこそ最大で45cm位だったと思うが、6番ダブルでもハラハラする場面もあった。
一回目では味わえなかった十勝の流れと魚の強さに敬服しました!

セイヨウノコギリ
セイヨウノコギリソウもにっこり微笑んでくれたようだ


我を忘れて三匹目を撮影中、なんと携帯電話が魚の横にポチャッ!!
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
首からぶら下げている上に、ウェーダーはチェストハイなのにだ!!
浮かれてばかりでは…いけませんなぁ・・
再起不能なら仕方ないけれど、折りたたみ式の型があるかどうか心配だ…

 *携帯の水没に拍手したことにはなりませんので、お気軽に拍手をクリックしてちょ!!

初の十勝は6連続バラシ!  

例によって4時半の出発。
目指したのは、yusukeさんから仕入れた情報のニジマスの川。
峠を下ってから道を間違えたが、ほんの少しだけの遠回り。
その道で目を引きつけたのは・・・
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ちょっと豪華なユリ科の花。コバギボウシのような…そうでないような…?

とても良い天気で、7時とは思えない程の力強い陽射だ。
降りた場所から2~300mに先行者、さらにその先に3人、その先に2人・・・
ヒゲナガがぱたぱた飛び回り、期待は高まったが2時間ほどアタリはゼロ!
フライを変えた途端、フライを沈ませようと弛ませたリーダーが流れないので打ち直そうとすると・・・
ググッときたから軽く合わせたつもりが大合わせ!の上に魚が走って・・・
フライを持って行かれたー!!

その後、さらに2時間あたりがなく、シンクリーダーに変えたりフライを取替えひっかえ。
やっと見つけた当たりフライは、シュガーさんに教えてもらった12番サイズのニンフ。
しかし、食いが浅いのか合わせが甘いのか・・・
流れの中で踏ん張られて方向を変えられた時や、その後のジャンプでALLバラシ!!
最初の合わせ切れは明らかに大型! その後の5匹は40cmクラスの手応えであった。
そこそこの流れの中でフローティングラインのターンさせる釣りは難しいなァ・・・。
少しばかり自信をなくしてしまった。

セイヨウノコギリソウ

駐車場所に咲いていたセイヨウノコギリソウとイヌカミツレは満開といった咲き様

イヌマミツレ

帰り道、5~6番のスイッチを買おう!という軽い決心をした。
背後から被さって来る木々を交わすには、12.6フィートでは長すぎる。
そして、フライはバーブをつぶさないで2~3個作っておこう!
あくまでも取れなかった6尾は道具のせいにしていた・・・いかん!いかん!

翌日、夕方勝負で尻別川の大物ポイントへ行ったものの・・・
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こんな可愛い花が出迎えてくれたのだが、鱒は相手になってくれなかった。
あぁ・・・振られっぱなしの2日間! だけど、いい汗はかいたなぁ・・・(^^)

7月1日 屈斜路湖2日目  

屈斜路2日目、さすがに疲れていたのか、4時に目が覚めるはずが5時半を過ぎていた。
尾札部川河口の実力は、あんなものではないとはず!
そう自分に言い聞かせながらキャストを繰り返した。
先着していた長身のフライマンも、どうやらウー様しか釣れていないようだ。

150m沖ではボートのトローリングでそこそこのサイズがヒットしている。
少し波が出てきたので、おいらの射程圏内に寄ってきてもいい頃だ。
そういう期待に胸を膨らませながら、ついついキャストを繰り返してしまう。
しかし、刻々と時間が過ぎていくだけだった。

移動を決心したのは、4時間が過ぎていた。
帰路の利別川上流域も選択肢の中に何度か浮かんできたが屈斜路湖から離れ難く、
もう一つ先の川の流れ込みに向かった。
エゾルリソウ
湖に出る途中のエゾルリソウ 蝦夷瑠璃草

そして…
くっしゃろ
身体まで染まってしまいそうな青い世界だ。少し波立っていい感じだったが・・・


やっと出てきてくれた虹っ子。
この胸ビレからすると、放流魚であろうと思われるが…。
にじ
とにかくこれで、出発前の願望であった水玉模様の魚体と薄紅色の頬に会えることができた!
二日かかって一匹ずつだけだったがね。

この時期、もう一つ楽しみにしていたクリンソウ 九輪草くりん
森の妖精が集うという花…

今回は魚より花に心を奪われた釣り旅だった

屈斜路の鱒達よ、また秋に来るからその時は大勢で遊んでおくれよ!

6月30日 屈斜路湖  

想像しているのと実際が違うことは、よくあることである。
初めての津別峠を下って、林道に入ったのは9時を回ったばかりだった。
4時間半で着いたことになるのだが、湖面は鏡のような状態!しかも雲ひとつない晴天だ。
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想像では、セミもモンカゲも鱒達のディナーになっているはずだった。
浮かべても水面直下を引っ張ってもいけるはずだった!
しかし、この湖面と気温と独唱とも思えるセミの鳴き声で、楽しい釣りは諦めた。
3時間もすると風が少し吹いて状況は変わったのだが、ワンキャストワンうぐいの状態は変わらない!
林道側を3箇所ほど移動した後、尾札部川河口へ移動。
しばらくすると強風で風向きが悪く、キャストも困難になったが…
やっと、ウー様とは違うファイトの魚が咥えてくれた!

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特別大きいわけではないけれど、うれしいー!! ステキな水玉模様のアメマスさん!!
この一匹だけだったけれど、朝4時半に出発して宿に入ったのが18時半だから、
我ながらよく頑張ったと自分を誉めたいね…。

来る途中、こんなに綺麗な花達が咲き誇って歓迎してくれましたよ。

まず、コウリンタンポポ、漢字では紅輪蒲公英と書きます。原産地はヨーロッパ
背景に咲いているルピナスは、所々で群生していましたよ。
kourinn.jpg

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エゾスカシユリ蝦夷透百合も道路脇でしっかり自己主張しているようだった。
エゾスカシユリ

そして、オレンジつながりで婚姻色をまとったウーさん
P1020305.jpg
まぁ、これはこれで綺麗な色合いだ。

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