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北海道の鱒と野の花

釣り竿とは一方に釣り針を、もう一方の端に馬鹿者をつけた棒である

開通していたオコタンへの道  

去年の開通は5月にずれ込んだオコタンへの道。

旧有料道路付近で半日程と思って出かけたのだが、分岐点で横を見ると…
ゲッ・ゲートが開いている!! 当然、予定を変更して右折する。
駐車場所には5台ほどの車しか来ていない。
急ぐ必要はないのだが、はやる気持ちのせいかスムースにウェーダーが履けない。
その、はやる気持ちがこの後、とんでもない事態を引き起こすのだが、またの機会にしよう。

湖面は鏡に近い状態だが、曇り空だし半年間釣り人が来ていないことを考えれば期待は高まる!

しかし1時間が過ぎ、2時間が過ぎてもキャストとリトリーブを繰り返すだけ。
時折、ライズの音と水面に広がる波紋に期待は膨らむのだが、魚からのコンタクトはない。
そんな時間が過ぎていくばかりで、いつのまにか後ろの斜面が気になるようになっていた。
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道南での行者にんにく採りが甦ってきたのだ。

結局、魚と遊ぶことは出来なかったが…
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すっかり山菜取りが趣味になってしまったようだ 



痛恨のラインブレイク  

逃がした魚は大きかったポイントへ、3~4日空けて再チャレンジしてきたのだが、結果からいうと獲ることが出来なかった。
まんまと咥えさすことが出来たのだが、巨体を翻してジャンプしたと思いきや結び目からラインブレイク!!
バラすまいとラインを張りっぱなしだったのがいけなかった。
少し前に、運良く根がかりが外れたのが裏目に出てしまった。
あぁ~あ… どうして結び直さなかったかなー!

気を取り直すのに30分…。さらに一時間かかって、さっきの奴より一回り以上小さいが美形が出てくれた。

れいんぼー
一回り大きくなってからも、また遊んでおくれ…

帰りを催促するかのように、予報どおりの雨が降り出してきた。
sizuku.jpg

逃がした魚は大きいまま、おいらの記憶にだけとどめておこう…

遠い道をゆっくりと…  

少しばかり目先を変えて、漁川ダムのインレットに行くつもりだった。
駐車場所に着くと車は1台だけ。止め場所からして川へ入っているようだ。
ふと、この間の止水での反応の無さが頭をよぎり、3番ロッドに変更していた。
少しばかり足で稼げば一匹くらいは相手にしてくれるだろうし、ふきのとうを採って
母親にふき味噌を作ってもらおうと上流へ向かった。

30分ほど歩いた後、ニンフを流してみる。
一箇所目、二箇所目、三箇所目…?
全く反応はない。
道南のイワナはひっきりなしに反応してくれたのになぁ~。

川

さらに上流へ上流へ・・・
行けども行けども魚からのコンタクトはなかった。

軽く5~6kmは上っただろう、途中でふきのとうも収穫したので戻ることとした。

コピー ~ P1010324
遠い道を
ゆっくりと
けれど休まずに
歩いていく人がある

開高さんの言葉だ。

おいらもゆっくりと、雪に足をとられながら歩いていると
エゾタヌキが見送りに出てきてくれた。
                                                    たぬ ふきみそ
                                  
お邪魔しました・・・

逃げたレインボー もう一度!  

先日逃がした魚は、実は一匹だけではなく、悔しくて再チャレンジ!
バラしたのをロッドのせいにするわけではないが、
ゲンをかついで違うロッドにしてみた。

まぁ、昨日の今日だから同じ魚が遊んでくれるとは思わないが、
行かずにはいられないのが、おいらの性分だ。

この日、反応があったのは一回だけだったがチャンスをものにできた。
しかし、簡単そうで簡単ではありませんぜよ!
約5時間で一回のチャンスでありました。
逃がした魚には及ばなかったものの、まあまあのレインボーが出てきてくれた。
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それでも、先日の宙を舞った魚の姿が頭から離れない。
あと数日空けて、もう一度チャレンジしよう!



今季初ニジ・初ブラ  

先日の道南釣行のもう一つの目的は釣具店に寄ることだった。
折れた7番ロッドを修理に出すのもあったが、試し振りができるという話だった。
連休明けには屈斜路湖へ行くつもりであるが、一番使い勝手の良い7番ロッドが使えない。
風が強いと6番では心もとないから、もう一本買おうと軽い決心をしていた。

同じ番手をもう一本か、スイッチロッドか、それとも8番にするか大いに迷っていて、
そして当日…番手違いでの3本の試し振りの結果、店長のおすすめもあり8番ロッドに決めた。


そうして…支笏湖でロッドの感触を確かめながら連日振ってみた。
飛距離は…?  う~ん、 何だか7番ロッドと変わらないような?
まあ、おいらの腕ではこんなもんだろう。
それから、某釣り雑誌においらのフライが掲載されたこともあり、そのフライで何とか一匹を!
と力んでみたものの…
魚は… 釣れない!!


2日後、8番ロッドの入魂は諦めて、とある場所への釣行。
半年振りに5番ダブルの出番がきた。
思ったほど増水していないのは、このところ雪が降ったりで気温が上昇しないからか。

最初のポイントで、あまりにも反応がないから移動しようとすると根がかり…
2回ほど小さくしゃくったら…! 動き出し…た! いきなり銀色の魚体がジャンプ!!
そして…ラインのテンションがなくなった…。
あ~あ・・・いいサイズだったなぁ~ 
合わせ切れする位にした方が良かったのかなぁ…。
その後、休憩をいれて小一時間ほど粘ってみたが全く反応なし。


そして何ヶ所かポイントを変えて、やっと出てきてくれたレインボー。
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小ぶりではあるがブラウンも顔を見せてくれた。
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やはり、逃がした魚は大きかったなぁ!  帰り道に、何度もつぶやいた。

道南釣行<後編>  

ダム湖での反応の無さから、S夫妻が案内してくれたのは3番ロッドが程よいイワナの渓だった。
函館市内より南側に位置するだけあって、駐車場所周辺からすでに薄紫色が目に入ってくる。
やった! カタクリが咲き始めているようだ。

川は意外と水量が少ない。
こちら側は雪が少なかったのだろう、すでに雪代は終わって平水に近いようだ。

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今回も一匹目は夫人のみっちゃんに出た! 
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開高先生曰く『何故か女には釣れる…』
この格言は当たっていて、本当にいつものパターンだ。

この後、上流に行く程に魚影は濃くなり、
男共でも、ここぞというポイントではワンキャストワンフィッシュだ。
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最大で25cmまでだったが、素直であどけない愛すべきイワナ達!
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周りに目を移せば、至る所に行者ニンニクが自生している。
行者にんにく

そして、戻り道の林道ではカタクリもたくさん咲いていた。
かたくり2

イチゲが花開くのは、もう少し先のようだ。
いちげ


収穫した行者ニンニクは、この夜の宴の準主役となって大いに楽しませてもらった。
行者てんぷら
3人とも部屋に充満した臭いも忘れて、春の恵みを堪能したのであった。

とても楽しい時間を過させていただき、
大変お世話になりました 

道南釣行 <前編>  

函館のS夫妻を訪ねて、春の渓を満喫してきた。
本来ならマッチョなアメマスのいる本流で落ち合うつもりだった。
しかし、例年より水位が高いようで、ブラウンの濃いダム湖を計画していた。
しばらくは毎日が休日なおいらは、当日を待ちきれずにこっそり前日に出発。
魚だけではなく、早春の花々にも早く会いたからね。

中山峠が通行止めだったので、5号線経由で4時間半程で到着。
途中、予定通りに黒松内の道の駅で焼きたてパンを頬張った。とても美味しいのだ!

駐車場所からダムのインレットへ向かう途中、咲いているであろう福寿草・かたくり・ナニワズなどを
想像するだけでわくわくする。
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ここに来るのは何年ぶりだろうと思いながらも、いつもならカタクリが咲いている斜面に目を凝らす。
視力の衰えはあっても、斜面の色合いの違いで見つけられるはずなのだが・・・
薄紫ではなく黄色が目にとまった。
花開いて間もない福寿草だ。

福寿草

道南も今年は気温が低かったのだろう、一週間ほど遅れているようだ。

福寿草2


さて! 魚… さかな… ブラウントラウト…

しかし!どうも今年は、一週間早かったり遅かったりするなぁ。

一人二人しか来た跡はないのだけれど、全く無反応だ。
まるで支笏湖のように、底の障害物しか反応してくれない。

あぁ~あ!
釣れな~い! こんなに頑張ってるのにな~!!

いただき物  

3日連続、支笏湖へ行ってみた。
結果的には25センチ位のブラウンが相手をしてくれただけだった。
銀白色に輝く美しい魚体だったが、ネットイン直前にオートリリース・・・

激戦区の湖で、釣れる確率が高い時間帯は分かってはいる。
それは、まずめ時と言われる時間よりも相当早いか遅い時間だ。
つまり、この時期なら20時~3時位であろう… と思われる。

しかし、自然光での撮影にこだわりたいし、暗闇では足元がおぼつかない。
何せ、昼間でも結構な確率で転ぶようになってしまった。

という訳で、明るい時間帯の半日位の釣行だから当然の結果かもしれない。

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帰り仕度をしていたトンネル駐車場で、ルアーとも餌釣りとも分からないオジサンが戻って来て、
『あ~!釣れねェー! こんなに頑張っているのになー!』

と大きな声を発していた。思わずにやけながら同調して
『ほんとだねー、こっちはアタリすらなかったわ』と返事をしていた。

帰途、『こんなに頑張っているのになー』という言葉が頭を離れずに、
何度となく思い出し笑いが出て、この日の疲れを忘れさせてもらえたよ。
誰に向かって言ったかは不明だが、いい言葉に出会えた。
今度、釣れない日の終わりに、おいらも大きな声で言ってみよう!!
『何で釣れないんだよー!!こんなに頑張っているのになー!』って。

さて、何故3日も続けて釣れない湖に出かけることが出来たかというと…!

めでたくも!いわゆる『アラ還』のど真ん中になったもんだから 
喜ぶべきか悲しむべきか…嬉しいような恥ずかしいような寂しいような…
何とも複雑なものである。

その記念に頂いた一部がこれ
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ほんとに ありがとー!グラッチェ!グラッチェ!

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さぁて! 当分は、釣れない「酔いどれ釣り師」になって充電するぞー!

春を待つ手紙  

タイトルは吉田拓郎さんの曲。
歌詞は「直子さん」と「俊一くん」の手紙でのやりとり形式だ。
ユーチューブで聞いてみてくんさい。

今日は、この歌が入っているCDを聞きながら支笏湖へ向かった。
午後からは少し荒れ模様との予報に期待をかけて…

♪追いかけました あなたの姿だけ
幼いあの頃の思い出 あたためて
・・・・・
変わらぬ心を素直と呼ぶならば
おいらの気持ちは最終電車だろう
・・・・・
夢またひとつ 二人で暮らす街
通り通りゃんせ おいらだけ通せんぼ♪
つたアジサイ

♪誰もが 誰かを 恋しているんだね
それはあてのない 遥かな 旅なんだね
・・・・・
支笏湖
支笏湖の鱒に恋して20数年…
雲に覆われて照度も程よく、波もそこそこだった。
久し振りに、岸際に突き刺さる一本の杭となってキャストを繰り返した。
何度も…何度も…

しかし、魚からの反応はない。
支笏湖では当たり前のことではあるがね。
条件は悪くなかったが、おいらが会いたがっている娘はご機嫌ななめだったのだろう。


目の保養に先週のまっちょなアメマスくんでも眺めとこう 
アメマッチョ
「何か!ご不満でも…!?」

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